八幡宮寺領荘園・八幡別宮総覧

中世石清水八幡宮寺の荘園や別宮を総覧します

【追記】宮寺領検出総数の修正について

先日の記事で、その後の検出総数を552と書きましたが、活字媒体での校正の段階で、いくつかの重複などを削除した結果、検出総数は532となりました。特に辞書類での重複立項の見直しが、総数減少の主因です。

 

この数字もあくまで現状での数字であり、今後も随時見直していくつもりです。とはいえ、ここから数百の単位で大幅に減少するということは考えられないため、だいたい500前後の数に落ち着くものと思われます。

 

なお、検出した所領単位としては、ある程度の領域的まとまりをもった荘園も、小規模な名田レベルの所領も、独立して把握されていれば1つとして数えています。したがって、532という検出総数が必ずしも所領の面積や収納量の大きさと対応しているわけではなく、荘園存置時期の問題も含め、単純に数値だけで他権門荘園群と正確な所領規模を比較するのは難しいということを付記しておきたいと思います。

 

もちろん大まかな比較は可能だと思いますし、またそうした点から宮寺領をみると、権門としてもかなり規模の大きな荘園領主であるということは言えるのではないかと思います。